東京都が事業の効果を発表
東京都は、京成押上線の連続立体交差事業による効果を発表した。踏切による交通渋滞が解消したことを伝えている。
東京都・京成電鉄・墨田区が事業を推進
京成押上線の連続立体交差事業は、東京都が京成電鉄株式会社、墨田区と進め、平成27年8月22日に京成押上線・押上駅から八広駅間の全線約1.5キロメートル区間を高架化したもの。
これにより、明治通りなど区間内にある6カ所の踏切が撤去された。
渋滞解消やまちづくりの進展に寄与
この連続立体交差事業のストック効果を東京都建設局が5月11日に発表。
環状第4号線(明治通り)では踏切により発生していた最大380メートルの交通渋滞が解消。また、明治通り・小村井から白鬚橋東の約2.3キロメートル区間の朝7時から9時台の自動車平均旅行速度は、約2倍に向上した。
地元住民へのアンケート調査結果も「良くなった」「やや良くなった」を合わせると約7割が良い効果を実感したと回答。事業をきっかけとして市街地再開発事業が進み、京成曳舟駅周辺の商業床面積は約50倍と大幅に増加し、まちづくりの進展にも寄与した。
東京都は、今後も多くの踏切を撤去し、道路ネットワーク形成の促進、交通渋滞の解消を進めるため、連続立体交差事業を積極的に推進していく方針。
(画像はプレスリリースより)

東京都 プレスリリース
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/