タクシー事業は増収減益、一時的な費用が増加
福岡県北九州市に本社を置く第一交通産業株式会社(第一交通産業)は5月9日、平成28年度3月期の決算を発表した。
それによれば、平成28年3月までの1年間の売上高は、前年比21.0%増の1,100億円、経常利益は同23.4%増の84億円だった。
主力のタクシー事業は、売上高は前年比1.2%増の541億円だったが、本業のもうけを示す営業利益は、同6.1%減の17億円だった。
クーポン券の販売や代行タクシーサービス、インバウンドを狙った施策や子育て・介護などのサービスの拡充を行った。
一方、営業所の統廃合や燃料価格の下落による経費削減に取り組んだが、18年ぶりの乗務員制服の更新等に費用がかさんだ。
買収や事業譲渡で事業拡大を推進
第一交通産業では、全国のタクシー・ハイヤー会社の買収や事業譲渡でタクシー事業の拡大を進めている。グループのタクシー・ハイヤー会社の数は115社、認可タクシー台数は前年から324台増えて8,214台となった。
一方で、金融事業や不動産事業にも力を入れており、売上高は前年比でそれぞれ104.9%、73.5%増加した。

第一交通産業 決算短信
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