駐車場でのペダルの踏み間違いや周囲との衝突を回避
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は12月26日、駐車場での安全支援技術「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」の事故低減効果を発表した。
ICSは、ブレーキとアクセルペダルの踏み間違い等による急発進時に、クリアランスソナーで障害物を認識して衝突被害の軽減に寄与する装備として搭載が始まった。
2015年にマイナーチェンジが行われ、センサーを増設して検出距離を延伸させ、検出範囲を拡大。合わせて制御ソフトも改良した。
これにより、駐車場内を低速で移動したり車庫入れしたりするといったペダルの誤操作がない場合でも、隣接する車両や障害物との衝突を回避したり被害を軽減させる支援を行うことができるようになった。
効果が認められた事故のケースは
今回の調査では、保険会社が契約するアルファード、ヴェルファイア、プリウスの3車種での事故データを集計した。契約数約6万3000台のうち、ICS搭載車は2万6000台だった。
そのうち、2015年1月から2016年6月までの18ヶ月間に駐車場で発生した事故は、ICS搭載車と非搭載車を合わせて約2500件だった。
この事故件数を、ICS搭載車と非搭載車とで分類したところ、ICS搭載車は非搭載車に比べ、ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は約7割、後退時事故が約4割少ないという結果となった。
一方、前進時の事故については、ICS搭載車の事故件数が少なくなったという結果は得られておらず、トヨタでは引き続き調査を進める、としている。
(画像はトヨタのホームページより)

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